宿根草の「 ヘレボルス (クリスマスローズ)」の基本情報と、
我が家での経験を生かした育て方と情報をご紹介します(❁ᴗ͈ˬᴗ͈)⁾⁾⁾ペコッ
ヘレボルス(クリスマスローズ)は、ガーデナーの冬の心持の支えになるような多年草です。多年草の中でも耐寒性に優れており、雪の中でもなんのそのです。派手さはないですが、冬のシーンとした庭では、神々しささえ感じます。
今回はあえてクリスマスローズと言わずヘレボルスとさせていただきました。クリスマスローズで意味が伝わるのは日本だけです。なぜクリスマスに咲かないのにクリスマスローズなのか、キンポウゲ科なのになぜ名前にローズがついているのか?
不思議の多いヘレボルス。少しだけなぞ解きをしていきたいと思います( ⁎ᵕᴗᵕ⁎ )❤︎
ヘレボルス(クリスマスローズ)の基本情報
科名/属名 | キンポウゲ科/クリスマスローズ属 | 原産地 | ヨーロッパ・トルコ・シリア・ジョージア・中国 |
開花期 | 12月~4月(品種による) | 草丈 | 15㎝~50㎝ |
耐寒/耐暑 | 強い/普通 | 発芽時期 | 高温→低温の時期が必要(発芽は低温15度以下に当たった後) |
花言葉 | 私の不安を和らげて・慰め | 和名 | 初雪おこし・寒芍薬 |
ヘレボルス(クリスマスローズ)の特徴
クリスマスに咲かないのにクリスマスローズ
ヘレボルスの語源(名前の由来)
クリスマスローズの本来の学名は、ヘレボルス( hellebores )です。日本ではヘレボルス=クリスマスローズと認識していますが、ヘレボルスはおおよそ20種ほどで構成されていて、ヨーロッパでは、ニゲル種だけ呼び名がクリスマスローズということです。
さて、このヘレボルス( hellebores ) 、語源はギリシャ語で「helenin+bora=hellebores」、日本語にすると「殺す+食べ物=食べると死ぬ」という意味です。恐ろしい呼び名の所以は、茎や根に毒を持っているからです。花の名前は、昔の人の知恵が詰まっていますがもう少し何かなかったのかな?って思う名前が多いですよね(; ꒪ㅿ꒪)
クリスマスローズと呼ばれている理由は
クリスマスローズと呼ばれている理由は、クリスマスのころに咲くからと言われています。実際ニゲル種は早咲き品種で、ヨーロッパのほうではクリスマスのころに開花します。日本で多く流通しているのはオリエンタリス系で遅咲きです。育成地にもよりますが、2月~4月頃が花期となります。
さて、ローズはどうでしょう?イギリスの方やフランスの方は、花=バラです。「クリスマスのころに咲くバラ」というわけです(* ˃ ᵕ ˂ )b
クリスマスローズを和名としている
さて、本来ならヘレボルスとするのですが、ここまでクリスマスローズと呼び名が根付いてしまったら今更正すのも難しいと思います。実際ヘレボルスという名前も聞いていていい響きではありません( ´•д•`; )ガーデナーとしては、クリスマスローズでいてほしい…。そんなわけで、今はクリスマスローズを和名として使っていこうという動きがあるそうです。
ヘレボルス(クリスマスローズ)には、ほとんど品種名がない理由
ヘレボルス(クリスマスローズ)には、ほとんど品種名がありません。原種と原種のかけ合わせから始まり、同じ親同士であっても咲く花にはほんの少し違いが出ます。一つ一つに名前をつけても、子供はまた違ったお顔で生まれてきます。人間のように一人一人に名前をつけてはいられないってことですね。
ですので、表現するときには「原種名の○○△△□□」ということが多いです。〇はダブルやシングル、セミダブルなど 、△は色、□は模様です。例えば、「オリエンタリス系のダブルピンク糸ピコ」という感じです。因みに順番はありません。模様は花弁を縁取って色が入っている場合「ピコティ」そのピコティが細く線だけで入っている場合は「糸ピコティ(糸ピコ)」点々のまだら模様が入っている場合は「スポット」と呼ばれています。でも、こうやって聞くとある程度想像できますね٩(ˊᗜˋ*)و
そして実は最近、科学の力で同じ品種を作り出しているものがあります。ただ、なかなかの予算が必要なようでまだまだほんの一部です。
misa流ヘレボルス(クリスマスローズ)の育て方
置き場所
我が家では、地植え鉢植えともに何株かありますが、いずれも10月下旬からは日なた、4月下旬からは半日陰~日陰に置いています。地植えの場合は落葉樹の下がおすすめです。夏は木洩れ日、冬は日なたになります。鉢植えも落葉樹の下においています。雨には弱くないので軒下ではなくても大丈夫です(* ˃ ᵕ ˂ )b
増やし方(うちは零れ種放置)
ヘレボルス(クリスマスローズ)は、種まきや株分けで増やすことができます。種まきは同じ子が生まれないので、とても楽しめる増やし方だと思います。ただし種を発芽させるには、暑さと寒さ療法に当てる必要があります。ですので、もし種を採ったら室内ではなく、外での保管をおすすめします。
花が終わる頃お茶パックを花に被せ、そのまま採れた種をお茶パックに入れたまま親株の鉢植えに置いておいてもいいでしょう。因みに私は零れ種任せです(*>ω<*)ゞ
花はすぐには咲きません
初めてヘレボルス(クリスマスローズ)をお迎えしたとき、開花苗を購入していれば、気になりませんが実生苗を購入した場合、数年咲かないことを知っておく必要があります。種から育てると花が見られるのは、2~5年後といわれています。オリエンタリス系は比較的早くに咲き始めてくれるようです。
咲かないからとむげにせず、その間はリーフプランツとして温かく見守ってやってください( ⁎ᵕᴗᵕ⁎ )❤︎長年待った後に花を見れたときは、数年分の喜びが待ってます(* ˃ ᵕ ˂ )b
ヘレボルス(クリスマスローズ)の病気と虫
とくにうちでは病気になったこともなく虫が付いたこともありませんが、植物全般にかかる病気になることはあるようです。しかし一つだけ、薬剤も効かない病気があります。ブラックデスです。我が家では、まだお目にかかったことが無いのですが、ウィルス性の病気です。もともと持っているわけではなく、虫などが媒介者として持ってくるようです。アブラムシなどは風で飛んできます。
もしブラックデスを防止するならば、虫が付くのを防止すること、株を弱らせないこと(適切ではない時期の剪定や植え替え)、風通しのよいところを置き場所にすることに限ると思います(*>ω<*)ゞ
まとめ
ヘレボルス(クリスマスローズ)の謎が少しは解けましたか?私も実は、いまいちよくわかっていない種類の花です。難しいと言われている所以もよくわからず…。どちらかというと、育てやすい多年草だと私は思っています。お世話も花後の花茎切りと、新葉が出てきたら古葉を切るだけです٩(ˊᗜˋ*)و
地植えは肥料もあげていませんよ(* ˃ ᵕ ˂ )b雪が降っても霜が降りても元気いっぱい!ぜひ冬のお庭でヘレボルス(クリスマスローズ)を楽しんでください(*´▽`*)❀
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