ムレチドリは群千鳥と漢字で書くので、日本の蘭と思われがちですが、自生地は南アフリカになりますので洋ランです。千鳥と名のつく花は、このように可愛らしい小さな花をつけるものが多いそうです。葉は斑点が入り、花は小さく名前の通り千鳥が群になっているように咲きます。今回は、そんな佇まいが可愛らしいムレチドリを紹介したいと思います。
基本情報

- 学名
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Stenoglottis cv.(fimbriata×longifolia)
科名/属名 | ラン科ステノグロッティス属 | ||
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園芸種別 | 非耐寒性多年草 | ||
交配親 自生地 | 南アフリカ | ||
開花期 | 9~11月 | ||
草丈/花丈 | 7㎝位/20㎝位 | ||
耐寒/耐暑 | 弱い5度/普通 | ||
耐陰 | 強い | ||
花言葉 | 身近な幸せ | ||
特記 | 地生ラン |
ムレチドリの特徴
山野草としての扱い
外国の蘭なので洋ランですが、群千鳥と名がついて流通しており、日本の植物かな?と初めて見たときは私もそう思いましたが、もともとは南アフリカのステノグロッティス属の交配種でした。
交配年は1995年、登録者はDuckittという方です。
実際山野草を主とした販売店に扱いが多く、洋ラン店で見かけることはあまりないかもしれません。因みに私は、見たことがなく、我が家のムレチドリさんも、地元の直売所の山野草売り場で見かけてお持ち帰りしました。
その他
植物の分類は時にとても小さい属だったりするのが不思議だなと思います。ステノグロッティス属の原種は今のところ4種のみです。Stenoglottisはギリシャ語で「舌」「長い」という意味だそうで、やはり蘭の花は世界共通、顔にみえるのかもしれません。
ムレチドリの育て方

- 耐寒温度が5度となります。なるべく休眠期は部屋の中などにいれましょう
- 休眠期は水やりもお休み(私は部屋の中に入れているので、芽が出るまでは2週間に一度水をあげています)
- 休眠期は地上部がなくなります
鉢と植え込み材
我が家では、プラ鉢に山野草の土で育てています。地生ランなので、土の中にミズゴケを混ぜるのもいいと思います。
増やし方(管理の仕方)
春の植替え時に株分けします。私はなかなか増えないので未だ株分けに至っていません(;^_^A
病気と虫
今のところ、何もありません。冬に地上部が枯れてリセットされるからなのもあるかもしれません。
まとめ
ムレチドリいかがでしょうか?小型の蘭で、秋咲きの子。球根植物のように冬はあまり気を使わなくていいので、蘭の中でも育てやすいのではないでしょうか?(湿度が~とか、地上部がないので冬も家の中で場所を取りません( *´艸`)
なかなか、その辺のホームセンターでは見かけない植物ですが、見つけた際は手に取っていただきたい植物です。
参考資料:最新世界のラン図鑑