多年草の「ツルニチニチソウ(Vinca)」の基本情報と、
生態系被害防止外来種リストに指定されている重点対策外来種とは?
ガーデナーが守るべきことをお伝えします(❁ᴗ͈ˬᴗ͈)⁾⁾⁾ペコッ
一年中綺麗な葉を保ち、晩冬から咲き始める青い花が素敵なツルニチニチソウ。
グランドカバーとしても人気が高いことで知られていますが、実は生態系被害防止外来種リストに指定されています。知らない方も多いのではないでしょうか?知らない方が多ければ多いほど、今後日本で愛でることができなくなってしまう可能性もあります。
ぜひこの機会に、知ってほしいと思います(❁ᴗ͈ˬᴗ͈)⁾⁾⁾ペコ
基本情報
科名/属名 | キョウチクトウ科/ツルニチニチソウ属 | 原産地 | ヨーロッパ |
開花期 | 2月~7月 | 伸長 | 0.5m~3m |
耐寒/耐暑 | 強い/強い | 花言葉 | 楽しき思い出・幼なじみ |
ツルニチニチソウの特徴
ツルニチニチソウは、生態系被害防止外来種リストの重点対策外来種に指定されています
生態系被害防止外来種リストとは
生態系被害防止外来種リストとは、要注意外来生物リストから2015年に移り替わった環境省が定めているリストです。重点対策外来種は、外来生物法に触れるわけではありませんが、今後注意をしていく必要のある生物になります。
重点対策外来種 甚大な被害が予想されるため、対策の必要性が高い。
環境省: 生態系被害防止外来種リスト より引用
環境省及び農林水産省が作成・公表するもの。作成にあたっては、有識者からなる愛知 目標達成に向けた侵略的外来種リスト作成会議において検討を行った。 生態系、人の生命・身体、農林水産業に被害を及ぼす又はそのおそれがあるものを生態 的特性及び社会的状況も踏まえて選定した外来種のリストであるが、特定外来生物及び未 判定外来生物以外は外来生物法に基づく規制の対象にはならない。
環境省: 生態系被害防止外来種リスト より引用
ツルニチニチソウはガーデナーが拡散させてしまった
2015年以前の要注意外来生物リストには、ツルニチニチソウは載っていませんでした。原因は園芸による逸脱です。これは、私たちガーデナーの責任です。
青い花がきれいで観賞性が高いため、逸脱していてもそのままにすることも多く、今では林床や草原にはこびり在来植物への影響が懸念されています。
知らなかったじゃすまされないからやるべきこと
もし、自分の庭から少しでもはみ出ていたら刈り取りましょう。剪定したツルは、放置せず袋に入れて行政のゴミに出しましょう。
剪定したツルをそのまま置いておくと、風に飛ばされたときどこかで根付いてしまう可能性もあります。
管理できる範囲でグランドカバーとして使いましょう。もし、野山を持っている方はできるだけ使わないようにしましょう。
misa流の管理の仕方
そうは言っても、すでにあるものを抜いて殺すのは私は反対です。庭の中だけできちんと管理すれば、こういうことにはならないと思います(*>ω<*)ゞ
他の植物もいつ指定植物になるかわかりません。今後このようなかわいそうな植物を増やさないために、徹底的に管理しましょう٩(ˊᗜˋ*)و
置き場所
我が家は、西日が厳しい場所と北側の日陰に植え込んであります。日陰でもよく育ちますが(だから指定されてしまうのですが)、花は付きにくくなりますので、ある程度日の当たるところが理想的な場所です。
増やし方
これだけ言って、増やし方っていうのもどうかと思いますが、伸びたツルから根が出ますのでツルとツルの間を剪定して株分けします。また挿し穂でも増やすことができます。とにかく増えますので、増やそうとしなくても大丈夫です(*//艸//)♡
花
花は、2月頃から咲き始めます。ちらほらと初夏まで咲いてくれる優秀な子です。先にも述べましたが、日なたのほうが花は付きやすくなります。
剪定管理
とにかく伸びますので、適宜剪定をおススメしますが、冬になってから剪定をすると花芽が付きにくくなるので、11月中旬までには一度バッサリ整理すると晩冬から花を楽しむことができます。
おすすめは、4月、6月、10月の剪定です(* ˃ ᵕ ˂ )b
まとめ
ツルニチニチソウの今の現状を知ってほしいと思い今回記事にさせていただきました。これは、ツルニチニチソウだけの問題ではなく、これからも本当に植物を愛するガーデナーなら知っておいてほしい。罪のない植物が外来生物として駆除される原因を、もしかしたら私たちが作ってしまうかもしれない。
ほんの少し一人一人が気をつければ、知ってくれれば防げることは多々あります。
どうぞ、ツルニチニチソウに明るい未来を灯してあげてください(❀ᴗ͈ˬᴗ͈)⁾⁾ᵖᵉᵏᵒ
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