有機栽培organicのランク
このランクは、私独自の見解とランクですのでご参考までにお願いします。
ランク | 薬剤使用 | 人の手使用 | 対 人 | 対 虫・病気 |
---|---|---|---|---|
ランク1 | 自然消毒(木酢液、ニームなど)を散布する | 虫の捕殺Lv.2 | ? | × |
ランク2 | 自然消毒(木酢液、ニームなど)を散布する | 虫の捕殺Lv.1 | ? | × |
ランク3 | 自然消毒(木酢液、ニームなど)を散布する | 何もしない | ? | × |
ランク4 | 何もしない | 虫の捕殺Lv.2 | 〇 | × |
ランク5 | 何もしない | 虫の捕殺Lv.1 | 〇 | △ |
ランク6 | 何もしない | 何もしない | 〇 | 〇 |
私は完全に環境保護に徹することを目標としているので、目指すはランク6となります。虫の捕殺Lv.2は、植物の命を削るほどのものでは無いのに捕殺すること。例えば、花弁食べてるからマメコガネをポイとか、チュウレンジが葉っぱ食べてるからポイみたいなものです。
Lv.1は、植物の命をとるか虫の命をとるかの二択を迫られた場合に捕殺するかです。例えば、カミキリムシやカイガラムシ、鉢の中のコガネの幼虫などが該当すると思います。
オーガニック栽培って聞こえはいいですが、結局は人的被害しか考えていないものが多くガッカリすることが多いです。私は、自分が使っているのだから自分にリスクがあるのはしょうがないと思いますが、生物、大きく言えば地球にリスクがあるのはどうなのかな?というのが正直な見解です。しかし、なぜかバラと自分は守るけど、あとはどうでもいい…。なんとエゴの強いこと(笑)異常気象はそんな人間に対する見返りだよな…なんて思ってます(。-∀-)
自然消毒~ニームと木酢液~
さて、毒を吐きましたがニームを使うという選択をしました。これは、防虫となっていますが実際は殺虫と変わらないと思います。成長を抑制するようです。木酢液も考えましたが、こちらは結局殺菌すると有用菌も殺菌される。濃いと人的被害があるから必ず薄めてね⇒撒く意味あるの?という見解です。ホルムアルデヒドもちょっと気になります…。
ニームは、いい事ばかり書いてありますがどうでしょう?害がないとは思えません。ただ、バイオゴールドが出しているものは、ニーム抽出100%+乳液なので地に流れたとしても地球的には悪くないかもしれないと考えました。と言っても今年一年だけと自分の中で決めています。
使う事になった理由は、カイガラムシです。この1年見てきて、病気は黒星しか出ないので放置、チュウレンジなどはもちろん放置、カミキリムシは裏の里山へ帰還など徹底していました。しかし、カイガラムシだけはかなり厄介でどうにもならず…。
半分ほどのバラ苗が夏ごろからこのような状態になりました。水圧で飛ばしたりもしてみましたが、難しい…。これは卵ですが、生まれた幼虫はここぞとばかりに新芽や枝の分かれ目に吸水しに動きます。
バラにつくカイガラムシについて
カイガラムシは、日本に300~400種ほどいると言われています。その分かなり食するものも偏りがあるようで、主にバラにつくカイガラムシは「マルカイガラムシ科のバラシロカイガラムシ」「ワタフキカイガラムシ科のチャノクロホシカイガラムシ」となるようです。
我が家で発生しているのは、バラシロカイガラムシです。調べたところ年二回発生となっています。冬は成虫で越冬、4月頃産卵し、梅雨時期に成虫になり二世が始まり彼岸後~秋にかけて成虫になるとなっています。が、ハウスなどでは不定期となっています。さて、冬に成虫であるならばなぜこの時期にみんな歯ブラシを持って戦っているのか…我が家では、卵、幼虫両方がいらっしゃいました。(メスの成虫は幼虫とほぼ差はないらしく羽は退化しているようです)なんだか変な疑問が湧きましたが、更なる疑問。どこから来たのか。
よくよく調べてみると、バラシロカイガラムシ(マルカイガラムシ類)は孵化後数時間しか足がないそうです。その後はそこで生きるのみ!!風で飛んでくることはマズないそうです。まさかその数時間で、他のバラに移動しているのか!?もしくは歯ブラシや水圧で飛ばしたがために、他のバラへ着地したのか…謎は深まるばかりです。
ただ、飛ばないとわかったことで、一度完全に無くせば持ち込まない限りは無縁になれるということが分かりました。ですので、今年はニームで申し訳ないけど撃退してみようかな?と思った次第です。
カイガラムシの捕食者
捕食者に関して調べてみましたが、コレ!!といった者を見つけることはできませんでした。ただ、この世にいる限り必ず捕食者はいるはずだと思います。アカホシテントウやヒメアカホシテントウあたりが、食べるのではないか?と思いますが、そもそも元々日本に生息していたカイガラムシかどうかすらも不明です。機会があったら試してみたいとは思いますが、アカホシテントウ…年に数回出会えるか出会えないかなので…いつになるかは不明です(*ノωノ)
【カイガラムシ関連の参考サイト及び参考資料】
*公益財団法人東京都農林水産振興財団HP「庭木・樹木類に寄生するカイガラムシの種類と生態 河合省三」よりhttps://tokyo-aff.or.jp/uploaded/attachment/7333.pdf
*一般社団法人 日本植物防疫協会HP福岡県病害虫防除所HP「10.カイガラムシ類」よりhttp://www.jppn.ne.jp/fukuoka/boujyo/kaboku/5117.htm
*公益社団法人農林水産・食品産業技術振興協会HP「カイガラムシの生態」よりhttps://www.jataff.or.jp/kaigara/seitai.htm
生きものを殺生しないために何ができるのか
先ほど話したカイガラムシ、なるべくなら殺生はしたくない。と思っています。この世に存在意義のない生物はいないのですから、絶対何か役に立っているはず…。調べてもわかりませんでしたが(´・ω・`)
どうするべきか悩まされるコガネムシの幼虫
もう一つ、悩まされているのがコガネムシの幼虫です。鳥さんを飼いならしたいレベルで(笑)地植えの植物の場合問題はあまりないのですが、鉢植えにやはり卵を産み付けられてしまいます。ただ、ペレポストでマルチングしてからは激減しています。
参考までに、我が家の周辺で見られるコガネムシの幼虫(蛹)に寄生、あるいは幼虫を捕食対象としている虫をまとめてみました。
甲虫目コメツキムシ科 | ハエ目ムシヒキアブ科 | ハチ目ツチバチ科 |
---|---|---|
アカアシオオクシコメツキ ホソサビキコリ | ウスグロムシヒキ ハラボソムシヒキ | オオモンツチバチ キンケハラナガツチバチ ヒメハラナガツチバチ |
これだけいるのなら…なんて期待をしてみたいところですが、自然界とバラ鉢50鉢…なかなか難しいかもしれません。植替えで見つけたコガネムシの幼虫…里山に返してきてもいいのか悩みます。生態系崩すかもしれないからダメかなぁ…って、直線距離で2,300mしかないですが(笑)せめてカミキリムシ位少なければと思ってしまいます。市役所に問い合わせてみようかな…。変人リストに入ってしまうかな(笑)
捕食してくれる生きもの
昨年我が家で時々見受けられた光景です。圧倒的に捕食者の方がまだまだ少ないですが、この写真のキボシアシナガバチは、ホソオビなどを肉団子にして巣に持ち帰り子供たちの餌にします。私が、ホソオビ~(*´ー`*)ノ ⌒ ゚ ポィッ としたならば、このキボシアシナガバチの子供は絶えてしまうかもしれないのですよね。そう考えると…やはりそこに私の手が入るのはダメだよなぁ…なんて思ってみたりする瞬間です。
因みに虫だんごにしてくれるのは、スズメバチ科やツチバチ科、ドロバチ科等のハチ類です。ホソオビの量に対してちょっと少ないですが生態系を守るためのバランスなのだろうとも思います。
こちらも捕食系ヒガシニホントカゲです。こちらは2018年の写真ですが、昨年2020年での目撃数は何十倍にも増えたと感じました。春から夏はほぼ水やり時に毎日見かける感じです。
このヒガシニホントカゲ、千葉県のレッドデータでは「B重要保護生物」に指定されています。爬虫類や両生類は数が激減しているため、割と身近な生物も登録されていることが多いのが現状です。虫を殺生するということは、この子達の餌が無くなるという事です。生物はピラミッド型なので、先にいなくなるのは捕食者からになります。一度手を止めて、考えて欲しいなぁと願っています。
*レッドデータ資料…千葉県生物多様性センター(2021年3月4日調べ)
まとめ
今回は、虫多めの生態系重視で記事を書いてみました。私は別に虫が好きなわけではありません(; ・`д・´)注意!! ただ割と平気なだけです。
庭の生態系が整うのは、まだまだ先かもしれませんがこの先も見守っていきたいと思います( ु ›ω‹ ) ु♡
そして、春になったらハーブを少し取り入れて(元々あるものもありますが)、虫が遠ざけられないか?考えてみたいと思います(*ฅ́˘ฅ̀*) .。.:*♡
では、少しでも地球のことを思って皆様がガーデニングを楽しめますように☆彡
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